雑記ふたたび

nyanの日記ブログ。主に最近描いた絵や自作小説の話など。

書籍:盗まれた手紙

盗まれた手紙

盗まれた手紙

ポー名作集 (中公文庫)

ポー名作集 (中公文庫)

エドガー・アラン・ポーの「盗まれた手紙」を読みました。デュパン三作品の内、前の二作はかなり以前に読んだんですがこれだけまだ読めていなかったもので。

読んでいて「シャーロック・ホームズの冒険」の中にあった「ボヘミアの醜聞」はこれを模したんだろな、と思いました。トリックはこちらの作品の方が上手かも知んない。しかしアイリーン・アドラーという魅力ある登場人物が「ボヘミアの醜聞」を面白くしていましたっけ。 ホームズも蘊蓄を語るキャラクターですが、デュパンは三倍語るキャラクターなので、集中して読まないと目が滑ります。ぼんやり斜め読みすると、何の話してるのか分からなくなりそうです。

思うにデュパンのシリーズはオチを知らず読んだ方が面白そうです。残念ながら私は三作品ともオチを知っていたので、デュパンの長い長い語りから推理に至る流れを読み解く方がメインになりました。

落ち着いた頃にデュパン三作品は再読しようと思います。今回はKindleでしたが、やはり書籍として手元に欲しい気がします。