雑記ふたたび

nyanの日記ブログ。主に最近描いた絵や自作小説の話など。

電子書籍:燁姫【合本版】

最近電子書籍で読んだ漫画。「燁姫」(あきひ)です。

2021年に亡くなられた佐伯かよの先生の漫画です。

私が初めて佐伯先生の作品を読んだのは「割れたカップ」。
1970年代の「りぼん」の漫画はそこそこ読んでいまして。最初は絵の上手い人だなぁという印象でしたが、ストーリーも面白い漫画ばかりだったんで当時から好きな漫画家さんの一人でした。「迷路」などのSFチックな作品、「マーメード・レポート」などのコミカルでファンタジックなロマンス、「黒い聖夜」などのサスペンスと私好みの作品が沢山でしたからねぇ。
(「ハロー!マリアン」でゲシュタポが旦那様の新谷かおる先生でびっくりしたり。当時はご夫婦って事を知らなかったんですよね。)

りぼん以降も時折先生の作品を読むことはあったんですが、購入したのは「口紅コンバット」だけ^^; 新谷先生の作品の方が買った冊数は多いと思います。

「燁姫」は過去に序盤の数話読んでたんですよ。前からいつか全部ちゃんと読みたいなぁと思っていたんですが、Kindle Unlimitedに入っている事に気づいて先日全巻まとめて読ませて頂きました。

ふだんは地味な女子高生・燁姫には、銀座の画廊のオーナーというもう1つの顔があった。絵画の価値や真贋を見抜く能力に長け、贋作を描かせても超一流の腕を持つ彼女が画廊を経営する目的は、無名の画家だった亡き父が自分を描いた肖像画を探すこと。その過程で、さまざまな絵画をめぐる愛憎劇を、婚約者の鷹士、アシスタントの蒼らと共に解決していく。
(Wikipediaより引用)

ヒロインは大富豪の孫娘。既に婚約者がいるのに、口うるさそうな親戚が自分に都合の良い別の婚約者を勝手に選んで連れて来たりする。でもそっちの男性も良い人で、元の婚約者と競いながらも、いつのまにか友情を築いていたりする。なかなか不思議な三角関係になっています。(悪役以外の他のレギュラー準レギュラーも良い人が多いし)
また絵画や美術品のオークションなどの世界についてさらっと分かりやすく説明されているので、専門用語が全く分からない私でも問題なく読めました。

佐伯先生らしい、他のギャラリーとの関係、優しい目線の人間ドラマ、ファンタジックな展開、コミカルな要素、SF、オカルト、サスペンスと多彩な展開があります。
少々解決していない問題を残しつつも、最後はハッピーエンド。

やっぱり佐伯先生の漫画って好きだなぁ。数年後にまた読み返したくなりそうです。

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